5月28日「隣人を自分のように愛しなさい」

第一の掟は、これである。「イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、カを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」。第二の掟は、これである。「隣人を自分のように愛しなさい」。このニつにまさる掟はほかにない。(マルコによる福音書12章29〜31節)

「あらゆる掟(おきて)のうちで、どれが第一でしょうか」と問う人に、主イエスは今日の聖句を語った。第一の掟は申命記に記されているモーセの掟である。主は第一の掟と第二の掟を結び付けた。神を愛することと隣人を愛することとは切り離せないのである。主は「あなたがたは...と聞いている。しかし、わたしは言う」(マタイ5章)と権威をもって、モーセの掟を超える新しい掟を示したのである。

「隣人」とは、介護など、私たちの助けを必要とする身近な人である。私たちは隣人を愛することが重荷となることがある。しかし、神の掟は私たちを強制したり、裁いたりするものではない。神は私たちが隣人を愛することができるようにと、先立って私たちを祝福される。それが「聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である」という宣言である。神は私たちの存在と生活をあらしめる「唯一の主」である。「隣人を愛せよ」という掟の前で、私たちは身の置き場もない人間であるが、神は私たちを愛し、私たちが御心(みこころ)を行えるようにと祝福してくださる。

神を愛するとは、愛を込めて私たちを創造した主なる神を仰ぎ、礼拝することである。そこで神の言葉に聞き、神の祝福と愛を受けることである。私たちは神を礼拝し、神の愛と祝福を身に受けて、隣人のいる場所に遣わされる。ゆえに、神を愛する掟と隣人を愛する掟は切り離せない。しかしながら、神を礼拝する神への愛が第一であって、その順序を逆にしてはならない。

 






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