4月23日「神の国は、義と平和と喜び」

神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。(ローマの信徒への手紙14章17節)

初代教会において、信仰者は偶像に供えられた肉やぶどう酒を飲食すべきではないと言うグループと、そういうことにこだわるのは信仰によって自由にされていないからだと言うグループがいて、争いが生じた。パウロは飲食をめぐって争う人たちに今日の聖句を語って、神の国の恵みにあずかることが大切であり、信仰者がどのように生活をすべきかは、そこから出てくることを教えた。

神はイエス・キリストによって私たちを罪と死の支配から取り戻し、神の支配に入れてくださった。神の国は、神との交わりによって現実となる神の恵みの支配である。「聖霊によって与えられる義と平和と喜び」とは、神との交わりによって与えられる恵みである。神を礼拝し、み言葉を聞き、感謝と讃美を捧げて神にお仕えする、そのようにして神との交わりを持つことによって与えられる恵みである。この神の恵みに生かされるところから、信仰生活は始まる。信仰者になったらこうしなければならないとか、信仰者ならこうすべきというのではなく、神の国の「義と平和と喜び」という恵みにあずかって生きることから、信仰生活は導かれる。

「だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか」(19節)とパウロは勧める。「向上に役立つ」とは「教会を建てる」という言葉である。信仰生活は何よりも、今、自分が召されている教会で、兄弟姉妹と共に神を礼拝し、義と平和と喜びの恵みにあずかって、神の国の福音を証しする教会を建て上げてゆくことである。

 






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