街の人々の時計がわりになった偉大な哲学者

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◆1724年4月22日 イマヌエル・カントの誕生日

イマヌエル・カントは18世紀に活躍したドイツの哲学者で、近代哲学をまとめ上げた「哲学界の立役者」とも言える人です。彼に触れずに哲学を学ぶことはほとんど不可能だと言えるほどです。

カントは人間の理性の限界を指摘し、人間の理性によって神を証明することは不可能であるとしました。人間の理性は非常に優れたものではありますが、完全ではなく、また無限でもないので、その理性の及ぶ範囲にも自ずから限界があるということです。

これは単に「神の証明」を批判しただけではなく、「理性で割り切れないもの、理性で理解できないものはない。」という理性至上主義を批判したものでもあります。カントは「道徳法則」を人間の従うべき究極の倫理としましたが、その「型」としてイエス・キリストや神を解釈しました。

カントは非常に規則正しい人で、散歩をする時刻ルートも毎日いつも正確でした。ですから彼の住んだケーニヒスベルクの人たちは、散歩するカントの姿を時計がわりにしたのだそうです。そんなカントが一度だけ、散歩の習慣をすっぽかしてしまったことがありました。街の人々は「カント先生になにかあったのか!」と心配しましたが、カントはその日、ルソーの『エミール』を読むのに夢中になってしまって、時の経つのを忘れてしまっただけだったのだそうです。

それではまた明日。

 






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