サリヴァン先生が経験した絶望と希望

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◆1866年4月14日 アン・サリヴァンの誕生日

アン・サリヴァンは、日本ではサリヴァン先生という愛称で親しまれる、ヘレン・ケラーの家庭教師を務めた人で、ヘレン・ケラーは彼女によって「見えない・聞こえない・話せない」の三重苦の絶望から救われました。のちにこの二人を主人公にした戯曲『奇跡の人』が発表されて以降、この「奇跡の人」はヘレン・ケラーのことだと誤解されがちなのですが、実はこれは原文の英題では『The miracle Worker(奇跡の働き人)』といい、サリヴァン先生の方を指しています。

9歳の頃に母を失い、まもなく弟も失い、さらに自身の視力も完全に失うという非常に辛い経験をし、それによって鬱(うつ)状態になってしまい、一切の食事を拒否するようになりました。しかし、あるクリスチャンの看護師が彼女に毎日キリスト教の教えを話すと、少しずつ彼女は回復し、やがてキリスト教に基づいた教育を志すようになりました。

教え子のヘレン・ケラーものちにこんな言葉を残しています。
「私がこのようにあることは、神の愛を知ることができたからです。」

苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ人への手紙5:3〜5)

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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