戸籍調査がなければクリスマスはなかった?

おはようございます。
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◆1月29日 人口調査記念日

1872年1月29日に、日本で初めての全国戸籍調査が行われたことから記念日として制定されました。日本人として生まれ育つと戸籍って当たり前のもののように思えますが、世界を見渡すと日本ほど戸籍が整備されている国ってほとんどないんです。日本では戸籍一つを見るだけで、たとえばある人が「いつどこで誰から生まれ」、「いつ誰と結婚して誰を生み」、「いつどこで死んだか」ということがわかりますが、他の多くの国ではこれらの情報を知るには「出生証明書」「婚姻証明書」「死亡証明書」・・・と、いくつもの書類を集めなくてはなりません。よくも悪くも、個人情報が一元管理されているということです。個人を「家単位」で管理するということには賛否両論がありますが、このシステムは特に相続が発生したときには非常に便利なものでもあります。国際結婚なんかをするときにも便利です。

さて、戸籍調査と言えばキリスト教とも大きな関わりがあります。イエス様は、マリアさんが旅の途中で産気づいてしまったので馬小屋で生まれることになったのですが、そもそもどうしてマリアさんがそんなに急な旅をしなければならなかったかと言うと、皇帝アウグストゥスが戸籍調査のために「みんなそれぞれ自分の生まれた街で登録をするように!」と命じたからだったんです。

つまり、戸籍調査がなければイエス様は馬小屋ではなく、温かい家で生まれることができたかもしれないんです。もしそうなら、今のクリスマスの文化もずいぶん違ったものになっていたでしょうね。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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