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◆12月4日 聖バルバラの記念日
聖バルバラは主に正教会で聖人とされる人物です。その実在が証明できないということでカトリック教会では聖人から外されています。プロテスタント教会ではそもそも「聖人」という制度がないので当然聖人としては扱われません。
伝承によれば3世紀ごろに生きた人で、キリスト教が禁じられている中、信仰を貫き通して殉教しました。
美しかったバルバラに「変な虫」がつかないように、彼女の父親は彼女を塔に幽閉しました。しかしキリスト教を大嫌いだった父親は彼女がキリスト教徒だと知ると激怒して殺そうとしました。何とか逃げ出したバルバラでしたが、羊飼いたちに見つかって密告されてしまい、捕らえられてしまいました。その際に火で体を焼かれるなどのひどい拷問をうけたのですが、毎日朝になると前日の火傷や傷が神様の力によってすっかり治っていたのだと伝えられています。また、彼女を密告した羊飼いたちは、飼っていた羊がみんなイナゴに変わってしまうという目に遭いました。などなど、多くの奇跡が伝えられています。
発熱から人々を守ってくれる聖人とされていますから、やっかいなウイルスが流行しているこの時代にはぴったりの聖人さんですね。「塔に幽閉される美しい娘」と言えばグリム童話でディズニー映画にもなった「ラプンツェル」が有名ですが、この話はこのバルバラの物語に影響を受けたのかもしれません。
それではまた明日。