主の御名をあがめます。
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◆1921年11月4日 原敬暗殺事件
原敬は大正時代の政治家で、1918年から総理大臣を務めました。当時は大臣、ましてや総理大臣を務めれば華族の爵位を受けることが多かったのですが、彼はこれを断り続け、その出自や人柄から「平民宰相」と呼ばれ親しまれました。原家はもともとは武家でしたが、この頃には士族の籍を外れて平民となっていました。しかしその在任中、1921年のこの日に東京駅で刺殺されてしまいました。現職の総理大臣が暗殺されるという非常にショッキングな出来事でした。
その突然の死に、政敵であった西園寺公望も「自分のために私欲を考える男ではなかった」と嘆き、山縣有朋はショックで熱を出して寝込んでしまったほどだったと言われています。
出世するまでに大変な苦労をしたようで、学生時代には実家が盗難に遭い、学費を捻出することができなくなってしまいました。そこで無料で通えたカトリックの神学校に通い、そこでキリスト教徒として洗礼を受けました。洗礼名はダビデでした。低い身分から苦労して立身出世を遂げ人々から慕われたという点で、ダビデと通ずるものが感じられます。
それではまた明日。
主にありて。