主の御名をあがめます。
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◆1378年9月20日 西方教会大分裂
通常、カトリックのトップであるローマ教皇がいるのはその名の通りローマ(現在はバチカン)ですが、1378年のこの日に、ローマとは別にアヴィニヨンにもローマ教皇が立ち、教会が分裂してしまいました。日本の歴史に例えるなら国の中に二人の天皇が存在した南北朝時代に似ているかもしれません。
両方の教皇にはそれぞれヨーロッパ諸国が支持を表明し、この分裂は宗教界のみならず、政治的・外交的な分裂も招きました。挙句に「どちらの派閥でもない新しい教皇を立てて分裂を解消しよう」という動きが失敗し、結果として三人の教皇が存在してしまうという事態にまで至りました。1415年から始まったコンスタンツ公会議によって、ようやくこの分裂時代は終わりました。
それではまた明日。
主にありて。