今日5月14日はフェルディナント・バイエルの召天日です。ピアノを学ぶ人にとっては、「バイエル・ピアノ教則本」でお馴染み。
1806年、仕立て屋の親方とオルガニストの両親のもとに生まれました。12歳からライプツィヒの神学校で学びますが、ここでコーラスとオルガン、ピアノの訓練を積み、16歳の時に父親が死去したことで、本格的に音楽に取り組むようになります。
この教則本の本来の意図は、ドイツ・プロテスタント音楽の伝統で、コラールをはじめとする賛美歌の伴奏を行えるようにするための訓練ではなかったかと、音楽学者の安田寛は『バイエルの謎──日本文化になったピアノ教則本』(新潮文庫)の中で述べています。