今日3月27日は遠藤周作の誕生日です。
離婚した母親に連れられて満州から帰国後、神戸・六甲の叔母(母の妹)の家に同居していたとき、叔母夫婦と一緒にカトリック教会に通い始めました。1935年、まず母が勤務先の小林聖心で洗礼を受け、その後、12歳の周作も兄と一緒に夙川(しゅくがわ)教会で洗礼を受けます。
「はい」と無自覚に答えたあの復活祭の日曜日。だが、無自覚に答えた誓いがその後、芽をだし、葉をつけ、私を苦しめはじめたのだ。(「夙川の教会」)
ユーモア作家である顔と、キリスト教信仰を問い続ける純文学作家としての顔がありました。
代表作『沈黙』の舞台でもある長崎市東出津(ひがししつ)町にある遠藤周作文学館が一昨年7月、リニューアル・オープンしました。2017年度の来館者は2万4335人でしたが、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された2019年度は、3月15日ですでに前年度を29人上回っているということです。