3月16日の誕生花はハナズオウ(ユダの木)

 

今日3月16日の誕生花はハナズオウ。4月ごろ、葉に先立って、枝から直接、花が咲きます。花の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため(蘇芳色は黒みを帯びたえんじ色なので、実際のハナズオウの濃いピンクとは違いますが)、「花蘇芳」といいます。ハナズオウは中国原産。

(写真:Chihiro H)

ユダヤに自生していたセイヨウハナズオウは、高さ10メートルほどになります。イスカリオテのユダがイエスを裏切ったことを悔いて、この木で首を吊(つ)ったという伝説があり、特に欧米では「Judas tree(ユダの木)」と呼ばれます。花言葉も「裏切り」「不信仰」。実はフランスで「ユダヤの木」(arbre de Judée)と呼ばれていたのが、誤って「ユダの木」(arbre de Jude)となったようです。

パリのサンジェルマン・ロクセロワ教会のステンドグラス(写真:GFreihalter)

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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