カトリック東京教区の幸田和生司教が補佐司教から退任、東北震災支援に専念

 

カトリック東京教区の幸田和生(こうだ・かずお)氏(63)による補佐司教からの退任願いを、23日、教皇フランシスコが受理し、その職から解かれた。幸田氏は、前東京教区大司教の岡田武夫氏(2000~17年在任)のもと、2004年11月に補佐司教に任命され、14年間にわたってその任を果たしてきた。岡田氏が昨年、75歳の定年で大司教を引退し、菊地功氏に交代したばかり。幸田氏は現在、東北震災復興支援専属として仙台教区に派遣されている。

幸田和生氏(自身のフェイスブックから)

幸田氏は自身のフェイスブックに次のように投稿している。「沖縄慰霊の日が、補佐司教退任発表の日になりました。これまでお世話になったすべての方々に感謝しています。これからもわたしがキリストの忠実な使徒として働くことができるよう、お祈りください」。また、同氏のブログ「毎日がクリスマス」では、「正直、ホッとしています。これまで支えてくださった皆様にあつく御礼申し上げます。またご迷惑をおかけした皆様に心からお詫び申し上げます。これからも原町教会とカリタス南相馬での活動を続けさせていただきます。福島で皆様のお越しをお持ちしています」とも。

幸田司教は1955年、東京生まれ。76年、成城教会で受洗。79年、東京カトリック神学院(現・日本カトリック神学院)入学。84年、柏教会(現・豊四季教会)で助祭叙階。85年、カトリック関口教会(東京カテドラル聖マリア大聖堂)で司祭叙階。高円寺教会助任司祭、高幡教会主任司祭、東京カトリック神学院モデラトール、西千葉教会主任司祭、教区本部勤務、潮見教会小教区管理者(兼任)を歴任。2005年、カトリック関口教会において司教叙階。

大司教の菊地氏は同日、幸田氏の補佐司教退任について次のように述べた。

「幸田司教様は……今後は『補佐司教』ではありませんが、これまで通り『司教』であることに変わりはありません。……幸田司教様にあっては、ご自分が司祭として、また司教として果たすべき奉仕の役割を、私が着座する以前から、この数年にわたって祈りのうちに熟慮され、とりわけ東日本大震災後の福島における復興支援に関わる中で、最も必要とされているところで奉仕するという道を選択した結果、補佐司教職からの辞任願いであったと伺っています。……

心に苦しみや悲しみを抱えている人たちへの共感力を豊かにもたれている幸田司教様にあっては、これからも東京教区司祭団の一員として、東京教区と日本の教会のために、ともに力を尽くしてくださることを期待しています」

この菊地氏のコメントについて幸田氏は次のように述べている。「わたしの補佐司教職退任について、東京教区の菊地功大司教様が、とてもていねいなお知らせを書いてくださいました。ありがとうございます。菊地大司教様、お役に立てなくて本当に申し訳ありませんでした!」

 






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