「国会クリスマス晩餐会2019」(主催:インターナショナルVIPクラブ)が11月25日、ホテル・ニューオータニ東京(東京都千代田区)で開催され、国会議員や各国の駐日大使をはじめ、約350人が集まった。
今年の音楽ゲストは、ウクライナ出身のソプラノ歌手オクサーナ・ステパニュックさん。「アヴェ・マリア」など、会場は美しい歌声に包まれた。
メイン・スピーカーは杣浩二(そま・こうじ)氏。神戸を中心に不動産事業を展開するサンビルダー会長で、「神戸にマンション80棟、成功の秘訣」と題して証しをした。
「私がイエス様と出会ったのは10歳の時です。神戸へ引っ越した際、近所にあった西日本福音ルーテル教会・青谷福音ルーテル教会の教会学校に3年間、通いました。先生にいつも怒られてばかりいるような出来の悪い生徒でしたが、祈ることの大切さを教わりました。
私が高校生の頃は安保闘争の時代で、大学生と共に全共闘運動に加わっていました。当然、大学受験には失敗し、予備校にも入学を拒否されたことで、人生の計画を変えることを余儀なくされます。
『人が大学で4年間勉強をするのだったら、自分は社会に出て商売の勉強をするしかない』
そう思って18歳で上京したのですが、就職した会社が半年後に倒産してしまいます。その後、神戸に戻り、19歳で入社した不動産会社も1年で倒産。20歳で、その時の上司と二人で起業するのですが、人脈も何もなく、なかなか上手くいきません。1年で上司は脱落してしまい、私は一人でほそぼそと事業を続けていました。
ちょうどその頃、『英語ができたらいいな』という思いがあったんですね。しかし残念ながら、英会話スクールへ通うお金はない。友だちに相談したところ、『無料で英語が習える上に、コーヒーやケーキもついているところがある』と誘われて行ったのが、デール宣教師(米国の宣教団体TEAM〔The Evangelical Alliance Mission〕の宣教師。TEAMは福音派の日本同盟基督教団やいのちのことば社の設立に関わった)が日曜日の午前中に開いていた勉強会でした。
その勉強会には、銀行マンやスポーツ選手など、たくさんのビジネスマン・スピーカーが参加されていました。ある日、当時隆盛をきわめていたタッパーウェア社の役員が、『聖書こそ世界最高の経営学の本だ。このとおりにやればビジネスは必ず成功する』と言われたんです。私はそれを聞いて『えっ』と思う一方で、思い当たる節(ふし)もありました。
20歳で起業してからの2年間、私は自分のために一生懸命働いてきました。しかし聖書には、『人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい』(マタイ7:12)と書いてあります。そのとき、『この言葉に従ってチャレンジしてみよう』、『お客様に喜んでいただくために仕事をしよう』と決心しました。『イエス様は十字架にかかって死なれた。私は死ぬことはできないけれど、死ぬ気でやることはできる。だから、信じてやってみよう』と。そうして46年経った今、ここに立ってお話をしています」
杣氏の証しのほか、国会議員で社民党の福島みずほ氏や無所属の細野豪志(ほその・ごうし)氏、立憲民主党の山川百合子(やまかわ・ゆりこ)氏や海江田万里(かいえだ・ばんり)氏、国民民主党の古川元久(ふるかわ・もとひさ)氏も登壇し、クリスマスを祝うメッセージを送った(自民党の石破茂氏らも最初のあいさつをした)。
福島氏は12月24日に生まれたという。
「クリスマス・イブが誕生日だと、世界中がお祝いしてくれるんですね。この日は、世界中が平和を願い、人々の幸せを願う日です。ローマ教皇が来日して語られた『核兵器は廃絶できる』という言葉や、平和を思う気持ち、世界中の人を思う言葉に勇気づけられました。私も平和と人々の幸せを思い、頑張っていきたいと思います」
また、山川氏もこのように述べた。
「神の御名を賛美し、神の御心がかなう政治の実現を目指して、一生をささげる思いで政治に携わっています。政治の世界は本当にいろいろなことがありますが、この世の権力ではなく神の権威にひれ伏す政治を目指します」