カリフォルニア州私立高等教育局 オリベット大学へ廃校措置

ダビデ張(張在亨=ジャン・ジェヒョン)氏が運営するオリベット大学=写真=に対し、カリフォルニア州教育規定違反の理由で廃校措置が下されたと、ニューズウィークが12月15日に報じた。

報道によると行政法院は過日、カリフォルニア州検察総長がカリフォルニア州私立高等教育局(BPPE)に代わって告発した14件の違反事項を受け入れ、オリベット大学を閉鎖するよう命じた。同時に行政法院のデブラ・D・ニェパーキンス判事は大学側へ、来年1月10日までに在籍する学生が授業を終えられるプランを提示するよう要請した。

告発状でBPPEは2022年11月と2023年1月、リバーサイドカウンティ、アンザに位置するオリベット大学のメインキャンパスとサンフランシスコ近隣のミルベリーにある北カルフォルニアキャンパスを予告なしに訪問し、大学教育が十分に行われているかを点検した。その結果、同大学では授業カリキュラムが州政府に申告されたものと異なって運営されており、学事管理もなされていないなど多くの問題点が明らかになったという。

2023年3月、BPPEはこのような違反事項、計14種によりオリベット大の承認を取り消すよう要求。ダビデ張氏が2020年に設立したオリベット大学は、リバーサイドとサンフランシスコキャンパスの他にもワシントンDCとミズーリ州、フロリダ州など7州に10個のキャンパスをもつ。

LAタイムズも2024年9月、同大学が学生を監禁して強制労働をさせた疑いで中国出身学生によって訴えられたと報道した経緯がある。また2021年、連邦国土安保部はオリベット大学のアンザキャンパスを労働搾取と資金洗浄(マネーロンダリング)、ビザ詐欺などの疑いで捜査しており、現在連邦検察カリフォルニア中部地検がこの案件を担当している。

【異端・カルト110番】 オリベット大学、カリフォルニア州もキャンパス閉鎖か? 連邦捜査包囲網が迫るなか 中核拠点の教育規制違反を告発 2023年4月8日

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