日本聖書協会(東京都中央区)のホームページで29日、「聖書協会共同訳」の聖書本文検索ができるようになっていたことが分かった。これからは無料で、いつでも気軽に「聖書協会共同訳」のテキスト・データが使えるようになる。
「聖書協会共同訳」は、「新共同訳」に代わる礼拝用の聖書として2018年12月に刊行されたが、これまで1年間は紙の聖書しかなかった。そのため「聖書協会共同訳」の本文を引用しようとするとき、いちいち紙の聖書を見ながらパソコンで入力していく面倒があった。それがこれからは聖書箇所やキーワードを入力すれば、目的の聖句が表示され、それをコピー・ペーストできるようになった。
たとえば、「愛される」とキーワード検索すると、「9件の書名がヒットしました」として、旧約聖書は申命記、詩編、箴言、エゼキエル書、ダニエル書、マラキ書の6書、新約聖書はヨハネによる福音書の1書、旧約聖書続編では知恵の書とシラ書〔集会の書〕の2書が表示される。いちばん上の申命記をクリックすると、「申命記33章12節 ベニヤミンについて彼は言った。/「主に愛される者はその傍らに安らかに住まう。/主は日夜盾で彼を守り/彼は主の肩の間に住む」と出てきて、それはそのままコピー・ペーストできる。
あるいはキーワード検索の下にある「詳細検索はこちら」をクリックすると上のようなページが現れる。下段の「書名・章・節から探す」でヨハネによる福音書3章16節を検索すると、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。御子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」と出てくる。
ちなみに、来年1月から有料の「ウェブバイブル」も提供が開始される予定だ。「ウェブバイブル」にはベーシック版(利用料:年間500円+税)とプレミアム版(利用料:年間2000円+税、1年間のみの発売記念価格:年間1500円+税)がある。ベーシック版は「聖書協会共同訳」のみ、プレミアム版は「新共同訳」「口語訳」「ESV」「スタディ版傍注」も搭載されている。