日本バプテスト神学校(横浜市、益巖校長)は4月6日、入学始業礼拝を行った。4人が新しく加わり、合わせて15人が学ぶことになる。
3月1日の卒業礼拝では、神学専門課程教師養成コースの篠遠順花さん(日本バプテスト厚木教会)と基礎課程信徒伝道者養成コースの久保田和彦さん(金沢文庫キリスト教会)のこれからの歩みのために祈られた。
日本バプテスト神学校は、日本バプテスト同盟の教師(牧師・伝道師)養成のための神学校であるとともに、信徒の学びの機会も提供している。
関東学院大学の神学部が1972年、大学紛争の影響で廃止されたため、日本バプテスト同盟は同年、宣教研修所を設立。96年、伝道者養成の働きを日本バプテスト神学校、研究・研修を宣教研修所ですることにより、専門性の高い神学教育機関として整える。翌年、校舎・宿舎を横浜市戸塚区に建設。現在は、礼拝堂、図書室、2つの教室、会議室、集会室、ゲストルームなどを備えた校舎で、神学教育、研究活動を行っている。宣教研修所と日本バプテスト神学校の教師コースの卒業生は100人、信徒コース修了者は30人をそれぞれ超えた。
入学金は2万円(他教派3万円)、維持管理費は年間3万円(他教派6万円)、授業料は年間12万円(他教派18万円)。科目履修・聴講は1科目年間2万円(他教派3万円)、入学金 2万円(他教派3万円)、維持管理費年間3万円(他教派6万円)。日本バプテスト同盟の信徒で、基礎課程教師養成コース(2年)、神学専門課程教師養成コース(原則3年)、バプテストコース(原則1年)の学生には、給付奨学金年間28万円、貸与奨学金毎月5万円という制度がある。単身者用の寮が8室あるが、食事は自炊。寮費は月2万円。
信徒コースは火曜日から木曜日まで。講義は80分、通年28回(半期14回)。科目履修(信徒コース学生)の受講料は通年1科目2万円(半期1万円)で、施設維持管理費3万円と入学金2万円が必要。聴講(単位取得はできない)の場合は、受講料が通年1科目2万円(半期1万円)。
ちなみに、西南学院大学・神学部(福岡市)は日本バプテスト連盟の神学校。東京バプテスト神学校(東京都文京区、坂元幸子校長)は、同じく日本バプテスト連盟に連なる夜間神学校で、他教派の信徒も受け入れる。日本バプテスト聖書神学校(長野県・軽井沢、石川実校長)は日本バプテスト・バイブル・フェローシップの教派神学校。関西単立バプテスト神学校(神戸市西区、村上聡校長)は、関西を中心とした教団のかたちをとらない単立のバプテスト教会の神学校。九州バプテスト神学校(福岡市中央区、城前和徳校長)は日本バプテスト連盟系の夜間神学校。日本宣教バプテスト神学校(千葉県我孫子市、木田浩靖校長)は日本バプテスト連合の神学校。
日本最大のプロテスタント教派で、戦前にあらゆる教派が合同した日本基督教団内にもバプテスト系の教会があるが、全国に300以上の教会を有する日本バプテスト連盟(米国の南部バプテスト連盟の流れ)、70ほどの教会を有する日本バプテスト同盟(米国北部の米国バプテスト同盟の流れ)、20ほどの教会が属する日本バプテスト連合のほか、福音派の日本バプテスト教会連合や保守バプテスト同盟、日本バプテスト・バイブル・フェローシップその他さまざまある。