【訃報】セルビア正教会イリネイ総主教 新型コロナウイルスで永眠

CNNは、新型コロナウイルスで治療中だったセルビア正教会のイリネイ総主教(90)が、首都ベオグラードにある入院先の病院で永眠したと伝えた。

(写真:Υπουργείο Εξωτερικών)

イリネイ総主教は、今月1日、同じく新型コロナウイルスで永眠したアンフィロヒエ府主教の葬儀を司式。アンフィロヒエ主教の遺体は、棺を開けた状態で安置され、多くの信者が参列。葬儀を捉えた写真を見ると、聖職者、参列者ともにマスクを着用している人は少ない。

イリネイ総主教は、葬儀の3日後に新型コロナウイルス陽性反応が確認されている。今月19日に容態が急変。20日に永眠した。

セルビア正教会は、概算で900万人以上の信者がいるとされている。独立教会として承認されたのは、1219年。イリネイ総主教はセルビア正教会第45代目の総主教。1975年から2010年までセルビア南部の最大都市・ニシュの司教を務め、2010年8月28日総主教に着座した。

守田 早生里

守田 早生里

日本ナザレン教団会員。社会問題をキリスト教の観点から取材。フリーライター歴10年。趣味はライフストーリーを聞くこと、食べること、読書、ドライブ。

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