ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構、理事長:沖胡一郎)は、11月末のサイクロンによる豪雨で大きな被害が出ているインドネシア西部スマトラ島の人々を救援するため緊急募金の受付を開始した。目標金額は100万円。
救援活動は、海外パートナーの国際飢餓対策機構インドネシア(=FHインドネシア)を通じて2026年1月中旬まで行われる。すでにFHインドネシアの緊急支援チームは、スマトラ島北部ランガット県で支援が遅れている十数の村々7500世帯(30,400人)に対して、①安全な水と衛生用品キット、② 緊急食料キットなどを配布している。支援物資は現地で調達し、土砂災害でインフラが破壊されている中、トラックと船舶を使って輸送している。また、配布活動にあたっては支援を着実に行うため、地元災害対策庁、コミニュティリーダーと連携して行われている。

ハンガーゼロは2018年以来、FHインドネシアに協力して、スマトラ島南部のメンタワイ諸島のコミュニティで、農家の生活の安定と母子の栄養改善の取り組みを行ってきた。今年11月の世界食料デー大会ではFHインドネシア代表エフェンディ氏を招いての現地報告も行われた。今回の豪雨はスマトラ島の20以上の県にわたり広範な洪水、土砂災害、道路閉鎖、通信遮断を引き起こし43,000以上の世帯が影響を受けており、その中にはハンガーゼロの支援地メンタワイ諸島のコミュニティ(住民58,000人)も含まれており、同コミュニティにおいても緊急食料支援を行う計画だ。

インドネシア代表のエフェンディ氏から以下の声明が寄せられている。
「ランガット県の数十の村々はメディアからほとんど取り上げられませんでした。約40万人が被災し、4万人が国内避難民(IDP)として生活しています。FHはこの地域に焦点を当てました。過去10日間で様々な支援物資が被災者に届けられました。依然として多くの支援が必要であり、資源は極めて限られ、インフラの多くが損壊しています。それでも私たちは懸命に活動を続けます。被災者のために最善を尽くし続けます。ぜひ応援をお願いします」
インドネシア洪水緊急募金
【緊急募金の送金方法】
緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトからクレジットカードが利用できる。
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 ※記入欄に必ず「インドネシア洪水」と明記。なお、募金額が目標の100万円を上回った場合、超えた金額を継続支援しているメンタワイ諸島 のこれまでのコミュニティ支援に用いる場合もある。
※写真は全てハンガーゼロ提供。
