【緊急募金を受付】ハンガーゼロ 干ばつのザンビア活動地に緊急食料支援、 孤児の保護家庭や寡婦・高齢者世帯など対象

ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構、清家弘久理事長)は、アフリカ・ザンビアにおける海外パートナー「Ainoteザンビア」からの緊急要請に応じて活動地のカラング村における干ばつ被害家庭に対して緊急食料援助を実施し、支援金募金の受け付けを開始した。期間は2月末まで。

支援の対象となる世帯は、孤児を受け入れている家、子どものみで暮らす家、寡婦、身体障害者、高齢者など深刻な干ばつにとくに苦しんでいる約70世帯(1世帯5人前後)。支援内容は、メイズ粉25kg、調理油2L、うずら豆5kg、ピーナツバター1kg、大豆ミンチ3kg、塩1kg、砂糖2kgで、ハンガーゼロの支援額は6000ドル相当になる。

今回の緊急援助は、食料確保に不安のある家族に最大 2ヶ月間の食料を提供し、次の収穫まで何とか持ちこたえることができるようにすることを目的としている。更に、現在取り組んでいる共同農園やウサギの飼育の活動を広げ、地元での食料生産や起業についてのトレーニングを行うことで、地域全体の長期的な生計の向上を目指していく予定だ。

干ばつの被害を受けるカラング村のある南部州は、以前はザンビアの主要な穀物生産地だったが、4 年にわたる干ばつにより、この地域の農業生産力は年々弱まっている。それでも勤勉なカラング村の人々は、雨季には自分たちの手で食料を栽培しこの干ばつを何とか耐えてきた。しかし、通常は 11 月には降る初雨が今年は 12 月までずれ込んだ上、雨量が大変少なく、やっと植え付けた作物も多くが枯れてしまった。

穀物の貯えもとっくに底をつき、ほとんどの人が、1日 1 食がやっとという状態だ。中には、野生の果物や食べられる根っこを探して何とか生き延びているという人もいる。ある程度余裕のある暮らしをしていた人たちも、財産である家畜を手放さざるを得ないところまで追い込まれているが、その家畜もまた、水不足とそれによる放牧草の不足のために弱っており、多くの家畜が命を落としているという。

ハンガーゼロは、「2月までの短期集中ですが、干ばつが厳しいので迅速に進めていきたい」と今回の緊急食料援助の支援を広く呼びかけている。

【緊急支援募金の送金方法】
●緊急募金は、郵便振替又はウエブサイトから直接クレジットカード決済が利用できる。
●郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 ※記入欄に必ず「ザンビア緊急募金」と明記。

ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構) は、非営利の民間海外協力団体(NGO)として、1981年以来、世界の貧困・飢餓問題の解決のために、自立開発協力、教育支援、緊急支援、海外スタッフ派遣などを続けている。カラング村での取り組みについてにはこちらに詳しく掲載されている。

写真提供:ハンガーゼロ

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