ノンクリスチャンや米国の成人全般と比較して、実践的なクリスチャンは、主要なソーシャルメディアのプラットフォームを多く利用し、そこで定期的に自身の信仰を明らかにし、論じ、語っていることをバーナ・グループの調査は明らかにした。
クリスチャンと名乗る人のうち28パーセントが、自分の信仰を表明するためにソーシャルメディアを利用し、約30パーセントが「対面と同様、オンラインでも自分の信仰を明らかにしている」、10パーセントが「対面よりもむしろオンラインで自分の信仰を明らかにしている」と語っている。
自分の信仰に言及する際に最もよく用いられるのは、「投稿する」、「他人の投稿をシェアする」、「他人の投稿にコメントする」といった方法だ。
実践的なクリスチャンは、平均的なソーシャルメディア・ユーザーと比較して、自分の信仰に言及する傾向が強い。彼らは自分のプロフィールに宗教を明示する傾向が強く(全成人の54パーセントに対し65パーセント)、プロフィール写真に関しても同様だ(全成人の30パーセントに対し39パーセント)。
「ソーシャルメディアには、福音の拡大に(善かれ悪しかれ)影響を与える可能性がある」と見る複数のクリスチャン団体や教派は、フェイスブックの利用にあたって、信仰者がとりうる最良の行動についてアドバイスしている。
たとえば、ライフウェイ(教会向けのリソースを提供する団体)の牧師たちは、「論争を煽(あお)って(意図的に相手の感情を逆撫でし怒らせて)はならない」、「荒らし(他人が不快に思うような書き込みや発言をする人)の相手をしてはならない」といった、ソーシャルメディアの「掟(おきて)」を教会指導者に示している。
同じく、セブンスデー・アドベンチスト教会のオンライン伝道センター(米国オレゴン州)も、ソーシャルメディアで信仰を表明する際は言葉づかいや語調に気をつけるようアドバイスしている。また、未信者を混乱させるようなクリスチャン用語や「教義に関する水掛け論」を避けるように勧めている。
同センターは、ソーシャルメディアの禁止事項として、「自分が賛成できない投稿に対し、激情的で、キリストに似た者としてふさわしくないコメントを連発する」、「チェーンレター形式の文言(例:イエスを愛するならシェアして、サタンを愛するならスクロールしよう!)をシェアする」といったことを挙げている。
バーナ・グループの調査では、「ソーシャルメディア上でクリスチャンが語ることは確かに影響力を持っている」ことも明らかになった。「ソーシャルメディアで自分の信仰を明らかにした人を見たことがある」と言うノンクリスチャンの割合は、フェイスブックでは58パーセント、ほかのソーシャルメディアでは14パーセントに上っている。
2018年6月1日 ケイト・シェルナットによる投稿(リサーチ欄)
本記事は「クリスチャニティー・トゥデイ」(米国)より翻訳、転載しました。
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