安倍晋三首相が2月29日、新型コロナ・ウイルス感染拡大予防についての緊急記者会見を行った。それと前後するように、1日の主日礼拝やミサを休止したキリスト教会もある。直前に迫った明日8日の礼拝をどうすべきか、悩んでいる牧師や教会役員もいるのではないだろうか。
礼拝を休止して、たとえ教会堂に集まることはできなくても、信徒がそれぞれの場所で聖日を守れるよう、礼拝をインターネットでライブ配信するなどの対応をしている教会も中にはある。「ライブ配信」というとハードルが高いように思われるかもしれないが、スマホがあれば今すぐにでも始めることができるので、そのやり方を解説しよう。
最も簡単なのはフェイスブックだ。まず、スマホにフェイスブックのアプリ(iPhone用、Android用)をインストールして、個人アカウントを登録してほしい。そうして、牧師か教会の誰かが個人のフェイスブック・ページを持ったら、ライブ配信する一連の流れは次のとおり。
配信を始めるのは簡単だ。記事を書くところの下にある「ライブ動画」というボタンを押すだけ。
すると、上のような画面に切り替わり、「写真の撮影とビデオの録画をFacebookに許可しますか?」と聞かれるので、その下の「許可」をタップする。次に「録音をFacebookに許可しますか?」と出てくるので、同じように「許可」。準備はこれだけ。あとは、いちばん下にある「ライブ動画を開始」という青いボタンを押せば、少しだけ間があってからライブ配信が始まる。
そのライブ配信は最初、シェア先が「公開」となっているので、誰でも見ることができる。限られた人にだけ見てほしい場合は、「シェア:公開……▼」のところをタップすると、「公開」「友達」「次を除く友達…」から選ぶことができる。また、あらめじめ「……教会」といったグループを作っておけば、その人だけに見てもらうこともできる。ただその場合、全員がフェイスブックに登録していなければならない(スマホでのグループの作り方はこちら)。
礼拝のライブ配信を見てもらうためには、ライブ配信をする人のフェイスブック・ページのURLを事前にメールなどで知らせる必要がある。ライブ配信が始まる時間に教会員がそのURLのリンクをクリックすると、そのフェイスブック・ページが開いてライブ配信を見ることができる。
礼拝が終わったら、「完了」のボタンを押そう。すると、上のような画面が出るので、「シェアする」という青いボタンを押すと、自動的に録画されている礼拝の動画をいつでもその人のフェイスブック・ページで見ることができる。そのURLを教会のホームページに貼るか、週報などで告知してもいい。
フェイスブックでライブ配信をする場合、動画の画質はあまりよくないが、配信時間を気にすることもなく、送信側も受信側もいちばん手軽に利用できる。ライブ配信は保存もでき、自動的に即時公開することも可能だ。インターネットを見るためのウェブ・ブラウザ(グーグルのクロームやマイクロソフトのエッジ、アップルのサファリなど)を立ち上げ、フェイスブックのページを開いて、動画配信する人の個人ページから動画を見ることができる。わざわざアプリをインストールなどする手間がないので、いちばんお勧めといえる。
次回は、会議アプリのzoomと、ユーチューブでライブ配信する方法についても触れたい。