【米クリスチャニティ・トゥデイ】全米最速で成長する教会になるには?──スタートアップ企業のように考えよ

オハイオ州シンシナティのクロスローズ・チャーチ、企業戦略で福音を拡大

米国国内で最速の成長を遂げている教会は、クロスローズ・チャーチというありふれた名前の教会だ。特定の教派に属さない現代的な教会の中で、ファースト・バプテスト・チャーチという名称の教会同様、この名を冠した教会はどこにでもある。しかし、米国中西部、オハイオ州シンシナティを基盤とするこのクロスローズ・チャーチ(以下、クロスローズ)は、予定どおりに計画が進めば、近い将来、あなたの住む町にもできるかもしれない。クロスローズは、自前のアプリやストリーミング・サービスから得られたデータを用いて、新しく開拓するキャンパス(枝教会)を決定しており、結果、全米に影響力を持ち始めている。

クロスローズのホームページ

設立から20年強になるクロスローズは、よい意味でスタートアップ企業(新たなビジネスモデルを開発する起業で、市場を開拓する段階にあるもの)のような体質を維持している。「シンシナティ・ビジネス・クーリエ」紙は、この教会を「企業のような、企業家のための教会」と表現している。この教会のビジネス志向こそ、これまでの成長の鍵だ。また、将来の拡大路線(つまるところはフランチャイズ方式)も決定づけている。

2017年、クロスローズは、「アウトリーチ・マガジン」誌とライフウェイ・リサーチ社の「今年、全米最速で成長した教会」に選ばれた。2015年に引き続き、2度目のこと。14のキャンパス、3万8000人の信徒を擁するクロスローズの教会員は、2016年1年間で約6000人増加した。25パーセントの成長率だ。

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CHRISTIANITY TODAY

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「クリスチャニティー・トゥデイ」(Christianity Today)は、1956年に伝道者ビリー・グラハムと編集長カール・ヘンリーにより創刊された、クリスチャンのための定期刊行物。96年、ウェブサイトが開設されて記事掲載が始められた。雑誌は今、500万以上のクリスチャン指導者に毎月届けられ、オンラインの購読者は1000万に上る。

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