東京女子大学(東京都杉並区、学長:茂里一紘)は、2021年度入学者選抜で実施する総合型選抜「知のかけはし入学試験」について、新型コロナ・ウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、来学不要のオンライン方式で選考を実施する。
17年度から導入している同入試は、新設当初から「3つのポリシー」に基づき、「学力の3要素」を踏まえ、志願者の意欲・個性・学力・資質を出願書類、英語外部検定試験の成績、講義ノート、小論文、グループ・ディスカッションおよび面接等により多面的・総合的に評価して合否を判定することを特徴としている。
今回は、講義受講、講義に関連した内容の小論文・グループディスカッションという本入試の特徴を維持しつつ、オンラインで実施するため、講義動画視聴・講義ノート・小論文・基礎学力検査(数理科学科のみ)を事前課題に変更し、指定する期間内に受験生が自宅で解答できるようにする。面接の実施方法については、9月下旬に同大公式サイト「知のかけはし入学試験 オンライン選考に関する注意事項」にて公開される予定。
東京女子大学は、北米プロテスタント6教派の援助を得て、1918年「本学は、キリスト教の精神をもって人格形成の基礎とし、リベラル・アーツを柱とする女子高等教育を行う」という建学の精神のもと、リベラル・アーツ・カレッジ「私立東京女子大学」として創立された。初代学長は新渡戸稲造。
「知のかけはし入学試験」は、同大で学びたいとの意欲を持つ全国の学生の志と、リベラル・アーツを礎とし、さまざまな知へと挑む同大という学びの場をつなぐことを企図して実施されている。「かけはし」という言葉は、新渡戸稲造が東京帝国大学の入学試験で面接官に、「太平洋の橋になりたい」と述べたという逸話を踏まえている。