中国は2006年より投獄されていた米国人牧師デビッド・リン氏を釈放したと、米国務省が9月15日に発表した。米国政府が「不当に拘束されていた」と主張する同氏の釈放となった。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。
米国の政治家たちは、契約詐欺の容疑で終身刑に処せられたリン氏の釈放を、長年中国政府に求めていた。
「私たちは、中華人民共和国の刑務所からデビッド・リン氏が釈放されたことを歓迎します。同氏は米国に戻り、約20年ぶりに家族と再会を果たしました」と国務省の報道官は述べた。リン氏の娘アリスさんはこれに先立ち、米政治専門誌ポリティコに対し、68歳の父親がテキサス州サンアントニオに到着する予定だと語っていた。
「言葉では言い表せないほどの喜びです。これから、この父の投獄期間を埋め合わせる時間をたくさん持ちます」と、ポリティコは彼女の言葉を引用して伝えた。
昨年11月、米国上院外交委員会の委員長は、バイデン大統領に対し、中国の習近平国家主席との会談でリン氏とカイ・リー氏、マーク・スウィダン氏の3人の釈放を強く求めるよう促していた。
米政府は、3人が不当に拘束されていたと主張。中国は、このようなケースは法律に従って処理されると主張している。
米議会委員会は、中国で投獄されている米国市民、特にリン、リー、スワイダンの3人のケースについて、来週水曜日に公聴会を開催する予定である。委員会は、3人全員が健康問題を抱えていると述べている。
(翻訳協力=中山信之)