カトリックさいたま教区(教区長:山野内倫昭司教)は27日、「新型コロナ・ウイルスの感染拡大に対する教区の対応について(第6次)聖週間のミサの中止等について」という文書を発表した。「4月26日(日)(復活節第3主日)まで公開のミサの中止を継続します」とし、「聖なる3日間」の典礼と「復活の主日」のミサも非公開にすると通知した。
さいたま教区の管轄は埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県の4県で、新型コロナ・ウイルスの感染者は埼玉県で67人、群馬県で14人、栃木県で11人、茨城県で10人確認されている(27日現在)。
「新型コロナ・ウイルスの感染拡大に対する教区の対応について(第6次)聖週間のミサの中止等について」の全文は次のとおり。
わたしたちの切なる願いにも拘(かか)わらず、新型コロナ・ウイルスの感染拡大の勢いはむしろ増しつつあります。聖週間を目前に控え、顧問会で、向こう1カ月間の典礼等についての対応が決まりましたので、皆様にお伝えいたします。
1 公開のミサの中止について
4月26日(日)(復活節第3主日)まで公開のミサの中止を継続します。
2 聖週間の典礼について
枝の主日(4月5日)
ミサは非公開です。枝は必要ありません。
すでに枝を用意している小教区は公開のミサ再開後、配布してください。聖香油のミサ
司教に委ねられた権限に基づき、延期します。
聖木曜日(主の晩餐)と聖金曜日
典礼は非公開で行われます。信徒の皆様は自宅で、心を合わせてお祈りください。
復活徹夜祭・復活の主日
洗礼式は延期してください。
復活徹夜祭ならびに復活の主日のミサは公開されません。
復活の主日のための「教会の祈り」の「読書」を唱えることをお勧めします。3 四旬節の愛の献金について
これまで通り、「カリタスさいたま」に送って下さい。
4 これまでと変わらないこと
(1)主日のミサ、聖なる3日間のミサに与(あずか)る義務の免除(さいたま教区のすべての信徒)
(2)結婚式と葬儀については、充分な感染防止対策を取った上で行う。
(3)ミサ以外の諸行事については、延期または中止するように配慮すること。
(4)(司祭の皆様へ)非公開のミサは聖堂ではなく、司祭の自室でささげること。
(5)(司祭の皆様へ)臨終など、緊急でやむを得ない場合を除いて、「ゆるしの秘跡」の執行はなさらないでください。なお、現在の状況下での「ゆるしの秘跡」ならびに「特別免償の付与」については、中央協議会のホームページをご参照ください。わたくしは日本で生まれ、アルゼンチンで育ち、そして、今、さいたま教区に迎えられてこの特別の時を皆様と共に生きる恵みを頂いております。この世界はわたしたちがともに暮らす家、わたしたちはすべての違いを超えて、互いを大切にし合いながら生きなければならない家族であることを、今ほどひしひしと感じたときはありません。皆様が温かい理解とご協力を下さり、ともに歩んでくださっていることを心から感謝いたします。
どうぞ、これからも一層、神のいつくしみの心に信頼し、すべての方々に思いを馳せながら、特に、亡くなられた方のために永遠の安らぎを祈り、感染した方々の速やかな回復と世界的な流行の一日も早い終息を願い、聖母マリアの取り次ぎを願いながら、父である神に祈りましょう。