最新年度(2023〜24年)の学生数のデータに基づく米国の神学校の規模ランキングが発表された。北米神学校協会(ATS)が年度ごとに集計・発表する数値に基づいたもの。キリスト教系シンクタンク「インスティチュート・オン・レリジョン&デモクラシー」が8月16日に報じた(執筆・分析は同所員のジェフリー・ウォルトン氏)。
神学校の規模を示す指標にはさまざまなものがあるものの、単純に在学生(フルタイム、パートタイム、オンラインを含む)の総数によってランクづけした場合、2023〜24年度の米国の神学校のトップ10は、上から順に、リバティー神学校(5507人)、南部バプテスト神学校(3281人)、中西部バプテスト神学校(2792人)、ダラス神学校(2651人)、南西部バプテスト神学校(2237人)、南東部バプテスト神学校(2186人)、アズベリー神学校(1682人)、フラー神学校(1614人)、ゲートウェイ神学校(1499人)、ニューオリンズバプテスト神学校(1476人)となった。
これら上位10校のすべてが「福音派」系の神学校であり、そのうち7校はバプテスト系。対照的に、メインライン(=中道・リベラル寄りの米国プロテスタント)系の神学校は一つもトップ10にランクインしていない。メインライン系で最大の神学校は合同メソジスト教会系のデューク神学大学院だが、その学生数は624人で、上記トップ10の神学校を大幅に下回る結果となった。
(翻訳協力=木村 智)