今日8月14日はコルベ神父の帰天日。ポーランドのカトリック司祭で、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で身代わりとなって殺され、「アウシュビッツの聖者」と呼ばれています。
36歳の時に来日し、数年間、宣教活動を行って、聖母の騎士社を設立しました。
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コルベ神父(1936年)
1941年、ナチスに批判的な有力者としてコルベ神父は逮捕され、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られます。その年に脱走者が出たため、連帯責任と見せしめとして10人が餓死刑にされることになりました。そこに選ばれた男が「私には妻子がいる」と泣き叫び出し、コルベ神父が「私が身代わりになります。私はカトリックの司祭です」と申し出たのです。
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収容所跡地にあるアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館内のコルベ神父が収監された地下牢(写真:Dnalor 01)
「死の地下室」に入れられても、コルベ神父の祈りと賛美の歌声によって、そこは聖堂のように感じられたといいます。いつしか他の部屋の囚人も、神父に合わせて祈り、歌うようになりました。そんな人々を神父は最後まで励まし、仲間の臨終を見送りました。2週間後のこの日、コルベ神父はまだ息があったため、毒物を注射されて殺されました。47歳でした。その殉教の死から41年経った1982年に列聖されています。