今日4月17日はなすび記念日です。冬春なす主産県協議会が2004年に制定しました。「ヨ(4)イ(1)ナ(7)ス」の語呂合わせ。また、4月が冬春ナスの最盛期であること、ナスが好物だった徳川家康の命日が旧暦の4月17日であることによります。
聖書に出てくる「なすび」は次の2箇所。ヤコブを取り合っていた姉のレアと妹のラケルが、「恋なすび」を媚薬(惚れ薬)として使おうとします(創世記30:14~16)。また、「恋なすびは香りを放ち、見事な実はすべて私たちの戸口にあります。私の愛する人よ、新しい実も古い実も、あなたのために大切に取っておきました」(雅歌7:14)とあるように、黄色く熟した実は良い香りを放つといいます。
「恋なすび」は正式には「マンドレイク」、別名「マンドラゴラ」。「ラブ・アップル」とも呼ばれてきました。根に数種のアルカロイドを含んでおり、麻薬効果を持ちます。古くは鎮痛薬などに使用されましたが、毒性が強く、幻覚や幻聴などを伴い、場合によっては死に至るため、現在、薬用にされることはありません。
さて聖書では、恋なすびを譲ったレアが妊娠します。「神はレアの願いを聞き届けられた」からです(創世記30:17)。