『ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展』体験型&参加型アートで感じるガウディの世界

『ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展』(主催: NAKED meets ガウディ展製作委員会)が1月10日、天王洲の寺田倉庫 G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)で開幕した。ガウディ没後100年とサグラダ・ファミリアのメインタワー「イエスの塔」完成予定という歴史的節目に合わせた展覧会で、ガウディ財団との協働のもと、サグラダ・ファミリアのオリジナル図面、ガウディの手記や書簡など秘蔵のコレクションが初公開されている。3月15日(日)まで。

アントニ・ガウディ(1852〜1926)は、スペイン・カタルーニャ出身の天才建築家。ユネスコ登録されている《グエル公園》《カサ・バトリョ》《カサ・ミラ》などを建設した後、後半生をサグラダ・ファミリアの設計と建設に捧げた。2025年4月教皇フランシスコは、ガウディを「自らの仕事を人々に神を知らせるためのミッションと捉えていた」とし、「尊者」の敬称を付している(バチカンニュース2025年4月14日付)。

アントニ・ガウディ肖像 ©2026 Gaudí Foundation of Art, Design & Architecture

同展は7つのエリア(Area1〜7)にわたって、ガウディが使用した制作道具や模型、スケッチなど、貴重な資料が展示されている。静かに時を遡り、ガウディという人間の原点へと導かれる序章。未完の聖堂を遺して逝った建築家の軌跡をたどりながら、自然と信仰、そして美の本質を探る旅が始まる。

Area7:未来への種 ©NAKED

ガウディの感性の原点が生まれ故郷の豊かな自然にあったことを記憶した後、19世紀末、産業革命の熱気が渦巻くバルセロナへ。第3エリア(Area3)では、街の図面が光で立ち上がり、建物が息づくように形を成していく。ガウディの”創造の坩堝“となったその熱気とエネルギーを体感することができる。

第5エリア(Area5)となるガウディ工房で、模型を実際に使って、重力や光、音など、宇宙に潜む秩序を読み解き、建築を生命体のように育てたガウディの探求心に迫る。さらにここでは、ガウディが工房で試行錯誤しながら制作した数々の作品や、代表作である《グエル公園》のモザイクの大トカゲ(レプリカ)などが展示されている。

3D立体写真(サグラダ・ファミリア) サグラダ・ファミリアの3D立体写真/サグラダ・ファミリア(バルセロナ)/ガウディ財団より貸与/オリジナル

続く第6エリア(Area6)が「サグラダファミリア 永遠の聖堂」だ。100年以上の時を超えて今なお建設が続く未完の聖堂「サグラダ・ファミリア」。このエリアでは、サグラダ・ファミリアが生まれ、変化し、受け継がれてきた「光の記録」を辿(たど)る。その中で、ガウディは「人間の創造物は神の創造物を超えてはならない。だからこそ、サグラダ・ファミリアは高さ170メートル、モンジュイックより3メートル低いのだ」という言葉を残している。大地から立ち上がる柱、天へ昇る塔。そこには自然と人間の共作が紡ぐ壮大な祈りがある。

Area6:サグラダファミリア 永遠の聖堂 ©NAKED

サグラダ・ファミリアは、装飾の完全な完成は2030年以降と見込まれている。第7エリア(Area7)では、聖堂の完成時期を問われたガウディが「私のクライアントは急いでいない」と答え、今もサグラダ・ファミリアの建築家はそのルールに従っているというという言葉が紹介されている。デジタル時代の建設においても、精神的な信仰と人間的な信仰によって支えられていることを改めて実感させられるエピソードだ。

100年の時を超え、未完の建築として愛されて続けてきた「サグラダ・ファミリア」。アートとテクノロジーが融合した新たな切り口から、これまで明かされこなかったその特色と魅力に触れることができるだろう。

日程:2026年1月10日(土)~3月15日(日)※会期中無休
開館時間:平日前10時~後6時(後5時最終入場)
土日・祝日前10時〜後8時(後7時最終入場)
会場;寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
料金:平日=大人2700円、小中高1900円、土日祝=大人2900円、小中高2100円

• ※未就学児入場無料。
• ※会期中無休(雨天決行、荒天時は中止の可能性あり)
• ※万が一の中止等は公式X(旧Twitter)にてお知らせ。
• ※都合により内容は予告なく変更する場合あり。

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