主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、サムエル記第一の30章です。よろしくどうぞ。
ルカの福音書 3章19〜20節
しかし領主ヘロデは、兄弟の妻へロディアのことと、自分が行なった悪事のすべてをヨハネに非難されたので、すべての悪事にもう一つ悪事を加え、ヨハネを牢に閉じ込めた。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
ヘロデはガリラヤの領主でした。現代日本で言えば県知事とか市長とか、まぁ地方自治体の首長くらいの立場だと思っていただければ良いかと思います。このヘロデの妻はヘロデアという女性でしたが、彼女はヘロデの兄弟の妻でした。つまりヘロデは兄弟の妻と不倫の上に略奪婚をしていたのでした。最近、どこかの市長さんが不倫疑惑でずいぶんと世の中から怒られていますけれど、そんなの比じゃないくらいの大スキャンダルをヘロデは抱えていたのでした。
領民はおそらく、そのスキャンダルを何となくは知りつつも、いわゆる忖度をしてみて見ぬふりをしていたところ、洗礼者ヨハネは「ヘロデさん!あなたの奥さんはあなたの兄弟の奥さんだった人ですよね!不倫したんですか!略奪したんですか!よくないですよそれ!大問題ですよそれ!」と追求しました。ヘロデはそれを聞いて「あー、こいつうるさい!このままじゃ僕の立場が危うくなってしまうから捕まえて投獄してしまおう」と思い、本当にヨハネを投獄してしまいました。
ひどい不倫スキャンダルを起こした上に、それを追求する記者さんを逮捕して刑務所に入れてしまう。そんな政治家がいたら大問題ですよね。さすがにそこまでのことは現代の日本ではなかなかできないとは思いますが、しかし似たようなことは多々起こっているように思います。たとえば不倫がバレないように、それを知ってしまった部下を左遷するとか。都合の悪い質問をする記者を出入り禁止にするとか。そのくらいのことは政治の世界でも一般の社会でも残念ながら起こっています。
「すべての悪事にもう一つ悪事を加え」恐ろしい警告です。一つの悪事はさらなる悪事を呼び込みます。悪事を隠すためには別の悪事が必要になることがとても多いものです。最終的には悪事の連鎖で悪事まみれになってしまったりします。まさに悪事のスパイラル、悪事のハイパーインフレです。そうなってしまったら、誰も幸せではないでしょう。悪事まみれの本人も、いつもビクビクして暮らさなければいけないでしょう。天知る地知る。どんなに隠しているつもりでも、悪事はいずれなんらかの形でバレるものです。幸か不幸か、その悪事を墓場まで持ち込んで人には知れずに済んだとしても、神様は知っています。悪事のスパイラル、悪事のインフレによって積み上がった悪事の塊を抱えたまま、その人は神様の前にやがて立つことになります。
自分はヘロデのような不倫も略奪婚もしない!と思うことにあまり意味はありません。どんな人でも、もちろん僕自身も、胸に手を当てれば思い当たる悪事があるものです。その悪事がスパイラルを起こさないように、インフレを起こさないように、なるべく早く神様に告白し、悔い改めることが必要です。放っておけばそれは必ずスパイラル、インフレを起こします。
それではまた次回。
主にありて。
MAROでした。
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