この世界は恐ろしい場所である。両親、先生、友人たちの助けを借りて、わたしたちは幼児期から子ども時代に続くいくつもの危険を潜り抜けて生きて行く。その時、わたしたちは、事故、攻撃、病気、暴力、対立、といった恐怖に満ちている大人の世界に乗り出す自分を見出すのである。祈りによって、わたしたちは恐怖に照準を合わせる。祈りによって、わたしたちは恐怖と向き合う。しかし、祈りはさらに大いなるものである。祈りによってわたしたちは、勇気をもって恐れと向き合うのである。しかし、祈りは勇気をもって恐れを直視するだけではない。祈りによって、わたしたちは、恐れの中に神が臨在していることを確認するのである。
たとえ、わたしが歩むこの道が
死の陰の谷の中にあったとしても
わたしは恐れない
あなたが傍らを歩いてくれるのだから
―― 詩編23編4節a
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。