詩編3編は詩編作家の最初の祈りである。詩編の1編と2編は祈りの準備となっている。詩編3編は祈りである。自分自身で助からないと気づいた時、祈りが始まる。そのような時、神に心を向けざるを得なくなる。「助けてください!」という言葉は基礎的な祈りである。わたしたちは悩み、深い淵に陥る。神の助けがなければ、どうにもならない。もし神が助けてくださるなら、救われる。そのような時に、祈りが始まる。「助けが必要だ」ということに気づかなければ如何なるのだろうか。祈りは必ず、人生の付け足し、雰囲気の問題、あるいは単なるお行儀のよさといったものになる。でも、自分が困っていると気づいたその瞬間、祈りは死活問題となる。
立ち給え、神よ!
わたしの神よ、助け給え!
―― 詩編3編8節a
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。