世界教会協議会(WCC)のジェリー・ピレイ総幹事は、エルサレムのゲッセマネ教会で起きた攻撃を非難し、聖地の国際的な保護を求めるエルサレム総主教庁との連帯を表明した。
「宗教指導者を意図的に狙ったと思われるこの恐ろしい攻撃は、国際法の重大な違反である」とピレイ氏は語った。「私たちは、エルサレム総大司教と聖地の保護を求めるすべての人々と連帯し、キリスト教の祝日や、あらゆる信仰共同体にとって重要なすべての日に、そのような保護を求める私たちの要求を繰り返し表明する。WCCは、エルサレムの聖地に対する攻撃の増加について非常に懸念しており、宗教指導者、聖地、施設に対するこれらの不当な攻撃を止めるために何ができるかを議論するため、近い将来、主要な宗教指導者の会議を助成することが必要だと考えている」
総主教庁は声明の中で、「礼拝を執り行っていたヨアヒム大司教に身体的危害を加えようとしたこと、また、教会内の司祭の一人への襲撃」を非難。
総主教庁は、イースターを祝うためのレント(四旬節)の準備の時期に起こったこの犯罪への遺憾を表した。
「総主教庁は、キリスト教の聖職者に対する身体的な虐待や暴言に加えて、教会、墓地、キリスト教の財産を標的としたイスラエルの過激派グループによるテロ攻撃が、ほとんど毎日のように起こっており、明らかにキリスト教の祝日に激しさを増していることを強調している」と声明にある。「この悲惨な状況は、聖地の諸教会が訴え、要求し、抗議しているにもかかわらず、国内外を問わずまだ適切な反応をまったく引き出せていない」
総主教庁は国際社会に対し、ハシェミット管区とエルサレム聖地の保護を支援するよう要請している。
(翻訳協力=中山信之)