主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、レビ記の11章です。よろしくどうぞ。
レビ記 11章22節
それらのうち、あなたがたが食べてもよいものは次のとおりである。いなごの類、毛のないいなごの類、コオロギの類、バッタの類。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
昆虫食は未来のタンパク源として近頃注目を集めていますが、2500年以上も前に記されたレビ記において、すでにこれについて言及されているのは面白いことです。
ここではイスラエルの民が食べていい動物と食べてはいけない動物について、かなり細かく規定されています。「あれも食べてはいけない、これも食べてはいけない」とある中で、昆虫については「食べてもいいよ!」とされています。ちょっと意外な気がします。だって水の中にいる鱗のないものは食べてはいけないとされていますから、エビとかカニとかは食べてはいけないのに、昆虫ならいいというのはちょっと不自然な気がしますよね。
僕は時々、イナゴの佃煮を買ってきて食べます。パリパリしていておいしいです。川海老の素揚げを甘く味つけたような感じです。ですからたぶん、イナゴも素揚げにして塩やレモンをかけるだけでもおいしいのではないかと思います。とはいえやっぱり川海老の方がおいしいような気がしますけど。でも神様は川海老は食べるな、イナゴを食べろと、イスラエルの人たちに命じていたんです。
キリスト教には新約聖書が与えられていますから、クリスチャンは今では川海老も食べますし、この箇所で他に「食べてはいけない」とされているものも食べます。しかしユダヤ教を信じる人たちには、今でもこの箇所の規定を厳格に守っている人たちがいます。この人たちは川海老を食べることはできませんが、昆虫は食べることができます。意外なことに、ヴィーガンの人たちの中には「昆虫なら食べてもいい」と考える方もいらっしゃるそうです。しかし一方でイスラム教のコーランでは昆虫食は禁じられています。昆虫食も、「誰もが安心して食べることのできる理想のタンパク源」というわけにはいかなそうです。
皆さんは昆虫を食べることに抵抗がありますか?食べてみると意外とおいしかったりもしますが、やっぱり抵抗があるという方も多いかと思います。大抵のものは抵抗なく食べてしまう僕でも、カエルだけは絶対に食べたくないですし。いくら「おいしいから!」と勧められても無理です。昆虫食についても同じでしょう。無理な人には無理だと思います。
しかし2500年以上前に、昆虫を食べて良いか否かということが記されているということは、当時から虫を食べる人たちはいたということです。食べる人がいなければそんなことは記される必要はありませんから。だって聖書のどこを探したって「石を食べてはいけない」なんて書いてありません。それは石を食べようとする人がいなかったからでしょう。聖書に「あれはダメ」とか「これはよし」とか書いてあるということは、その時点でそれをする人、しようとする人が存在したという証拠です。こう考えると「あれこれ細かくてめんどくさいし退屈・・・」と思えてしまう聖書の律法もちょっと面白くなってきます。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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