人が独りでいるのはよくない。彼に合う助ける者を造ろう。
創世記2章18節(参考箇所同書2章18〜25節)
神は人を男と女にお造りになったと創世記は言います(1章27節)。またこの二つの性には「彼に合う助ける者」という関係があるように造られました。「彼」とは男を指すというより人一般を意味する言葉でもあるのですから、互いに向き合い助け合う関係があるということです。
この関係は結婚の本質を表わすものです。夫婦はそれぞれベターハーフであるといわれることがありますが、ベターハーフとはより良い半分ということですから、半人前というになってしまいます。その関係だと自分に足りないところを相手から奪おうとするかもしれません。結婚は奪い合う関係ではないのです。
神は男であること、女であること、それぞれを祝福の対象として創造されました(創世記1章28節)。その意味では、それぞれの存在はベストワンということです。ベストワンとは最善の自分のことですから、「彼に合う助ける者」とは最善の自分を相手の必要のために用いるという意味になります。長い人生を共有して生きる結婚の関係は、互いに助け合うことなしには成立しません。そのためには相手のために自分がどうあればよいかが問われます。その自分は常に最善の自分でなければならないのです。