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◆2月16日 ニコライ祭
「キリスト教の教派」と言うと、カトリックとプロテスタントの「二大教派」と認識している方も日本では少なくありませんが、世界的にはこの二つに正教会を加えて「三大教派」と言われています。その正教会を日本に伝えた人が聖ニコライで、この方が1912年のこの日に召天したことにちなみ、正教会ではこの日をニコライ祭として記念します。
聖ニコライはロシアから日本にやってきましたから「日本にロシア正教を伝えた人」と言われてしまうことがあるのですが、これは正確ではなく「日本に正教を伝えた人」です。と、いうのも、正教会はそれぞれ一国に一つの教会を立ち上げますから、ロシアに正教の教会が立てばそれはロシア正教ですし、ギリシアに立てばギリシア正教となります。聖ニコライの場合は自身の所属はロシア正教会でしたが、日本に正教を伝えて「日本正教会」を立ち上げたので、「ロシア正教を伝えた」というのは誤った表現だということになります。
聖ニコライは1836年にロシアで生まれ、1860年にロシア正教の修道士となりました。その勉強中から日本に興味を持っていたので、その翌年の1861年にロシア領事館付属の礼拝堂司祭として函館にやってきました。そこから日本での宣教を始め、日本正教会を立ち上げ、その生涯を日本に捧げ、1912年に日本で生涯を閉じました。1904年の日露戦争開戦の時も、日本に残ることを宣言し、母国に帰ることはありませんでした。
それではまた明日。