クリスチャンの「一富士二鷹三茄子」 二人のヨセフと夢の話

おはようございます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

◆1月2日 初夢

日本の風習で「初夢」というのは12月31日から1月1日にかけて見る夢ではなく、1月1日から1月2日にかけて見る夢のことを指します。この夢が吉夢だとその一年は良い年、悪夢だと悪い年、と占ったりもします。特に「一富士二鷹三茄子」と、富士山、鷹、ナスの出てくる夢は大吉夢とされています。皆様は昨夜どんな夢をご覧になったでしょうか。

さて、キリスト教では原則として占いが禁止されています。人の未来を知っているのは神様だけであって、占い師であってもそれを知ることはできず、それを「知っている」とか「知ることができる」として予言を行うのは人の心を惑わす偶像礼拝として避けるべきこととされているんです。ですから夢占いもキリスト教では原則として行いません。「聖書にも予言者が出てくるじゃないか!」と反論もあるかもしれませんが、聖書に出てくるのは「預言者」であって「予言者」ではありません。「神様の言葉を預かる人」であって、「予知する人」ではないんです。

しかし聖書にはいくらか「これは夢占いじゃないの?」と思えるような記述も出てきます。旧約聖書のヨセフの「夢占い」が有名ですし、新約聖書でもイエスの父ヨセフが夢のお告げを受けたりしています。夢占いはダメだけれど、神様が夢を通して語りかけることはある、ということでしょうか。どちらも名前がヨセフだというところに何か意味はあるのでしょうか、それともたまたまでしょうか。

いずれにせよ、悪い夢を見るより良い夢を見た方がいいですから、皆様良い夢を。
それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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