主の御名をあがめます。
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◆1840年11月12日 オーギュスト・ロダンの誕生日
ロダンと言えば「考える人」、「考える人」と言えばロダン!というくらい、あの彫刻で有名なロダンさんですが、これは未完で終わった「地獄の門」という、ダンテの「神曲」をモチーフにした大作の一部を抜き出したものです。現代で言えば「スピンオフ作品が予想外の大ヒット!」みたいな感じですかね。ちなみに「考える人」というのはこの作品の正式な名前ではなく、ロダン自身はこれを「詩人」と名付けたそうです。後の人がいつしかこれを「考える人」と呼ぶようになったんです。
ロダンはエコール・ボザールという、今の日本で言えば芸大みたいな学校に入りたくて何度も試験を受けたのですがなんども挫折し、さらには経済的なサポートをしてくれていたお姉さんが死んでしまったことで絶望し、美術をやめて修道院に入ることにしました。しかしそこで「君は神学には向いていないから美術を続けなさい」と指導教官から言われてしまい、そこから独学で独自の美術を作り上げていきました。23歳の頃のことです。
もしここで神学の道を進んでいたら、世界は文化の遺産をいくつも失うことになっていたでしょう。もしかしたら「芸大」に入学していても、作風が変わってしまってそういう結果になったかもしれません。神様はそれぞれの人にあった導きを神様らしいやり方で与えるものです。神様の「適材適所」不思議なものです。
それではまた明日。
主にありて。