TCU、2020年度冬学期 新たにオンライン聴講を開始 聴講生募集中

東京基督教大学(=TCU、千葉県印西市)は、11月30日からスタートする冬学期について、初の試みとなるオンラインでの聴講生を募集している。各科目10回の授業で、インターネットにつながったパソコンやタブレットがあればどこでも授業を聴講することができる。締め切りは10月30日(金)まで。

東京基督教大学礼拝堂

「毎日の時間の中で1科目ぐらいなら、大学の授業を聴講してみたい」そんな人にお勧めのTCUのオンライン聴講。各科目の授業は、週1回で、冬学期終了の2021年2月25日まで計10回となる。提供するのは教養教育と神学の二分野で、「東洋思想」「西洋思想」「女性と社会」「人間の発達と老化Ⅰ」「聖書考古学Ⅰ」「日本キリスト教史」「組織神学Ⅳ」「思春期の文化と伝道」の8科目。

受け入れは、各科目5人程度で、受け入れが決定した後、授業開始までにオンライン受講についての研修が用意されている。聴講料は1科目30,000円。出願資格は、キリスト者であることが必須となるが、その他は、通常の大学入試の資格があれば誰でも応募することができる。また、外国籍を持つ場合は、正規の在留資格と、日本語能力試験N2レベル程度の日本語能力があることが条件となる。

TCUでは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、5月4日から全面オンラインでの授業となり、学生たちは自宅からオンライン会議システム「Zoom」を使って授業を受けてきた。このオンライン授業への移行には、TCUの現役の学生たちが大きな働きを担ってきた。当時は、まだ教職員も学生も聞いたことがなかったような「Zoom」というシステムをどのように導入させるか、教職員1人と5人のITスタッフの学生が、手探りで検討を始めた。そこに、16人のクラス・アシスタントが加わり、わずか1カ月の準備期間の中で、スムーズにオンライン授業を導入させることができたという。

8月末から始まっている秋学期は、オンライン授業を継続しつつ、一部の授業ではオンラインと教室のハイブリッドで提供している。その一方で、実際にオンライン授業を行ってみて、オンラインならではの利点がTCU内で共有されている。たとえば、環境さえ整っていれば、国内だけでなく国境を超えてどこでも授業が受けられること、また教職員側もこの数カ月でオンラインに慣れ、遠隔授業だけでなく、録画動画によるオンデマンド型など多様な形態で授業を行えるようになったことなどだ。

こうした大学全体で取り組んだオンライン授業の経験が、さらなる可能性を広げることになり、今回のオンライン聴講の取り組みを実現させた。

2020年度冬学期、オンライン聴講の詳しい情報(授業時間、科目内容、申請方法など)はこちら から。

この記事もおすすめ