福音派の代表的な日本同盟基督教団 教会に対する資金の貸し付けなどを開始

 

福音派の代表的な教団である日本同盟基督教団の新型コロナ・ウイルス感染症対策本部(本部長:朝岡勝理事長)は11日、「新型コロナ・ウイルス感染症対策本部より」(第3信)を発表した。

第1信や第2信で検討中としていた3つの経済的支援について、今回は具体的に案内している。

まず、「教会に対する資金の貸し付け」(新型コロナ・ウイルス感染拡大の影響で、会計状況が困難となった教会に対して)については以下のとおり。

(1)貸付金額:10万円から10万円単位で50万円まで
(2)貸付期間:5年間
(3)利子:無利子

次に「特別な損失に対する補填(ほてん)」として、浜名湖バイブルキャンプと松原湖バイブルキャンプに必要を補填するとした。

3つめの「代理説教者費用の負担」については、「感染拡大防止のため説教者の移動や人との近接自体に制約があり、実施は見送ることといたしました」という。

今回新たに「個人に対する教師福祉基金の貸し付け」として、教師と教師候補者の福祉を対象に、1件50万円(2年間無利子、その後年利2%)、事由により特別枠50万円(年利2%)の貸し出しを案内している。

さらに、同教団のホームページに「新型コロナ・ウイルス感染症対策本部・宣教区情報掲示板」を新しく開設し、情報交換や他の宣教区の様子を知るために、パスワードを知っている人だけが閲覧できるようにしている。

日本同盟基督教団のホームページ

新型コロナ・ウイルス感染症対策本部より(第3信)──新型コロナ・ウイルス感染症災害に関連する経済的支援のご案内」の全文は次のとおり。

頌主

新型コロナ・ウイルス感染症対策本部からの第1信(4/8)、第2信(4/17)で「検討中」とお知らせしました経済的な支援についてご案内いたします。

第2信でお願いした「各教会の現在の対応状況」問い合わせへの回答および個別にいただいた情報などを参考にし、対策本部で支援策の検討を進めてきましたが下記のように決まりました。事前にお知らせしました概要からの変更点もありますので、ご了解の上ご利用ください。

感染症の今後の状況は見通せませんが、引き続きお互いを覚えつつ祈りつつ取り組んでいきたく願っています。教団諸教会の上に、皆様の上に、主の守りと平安を祈ります。

在主

1 教会に対する資金の貸し付け〔災害救援活動積立金(国内)からの貸し付け〕

(1)貸付金額:10万円から10万円単位で50万円まで
(2)貸付期間:5年間
(3)利子:無利子
(4)申請:別紙「教会貸し付け申請書」を提出。2020年6月30日(火)締切です。

2 特別な損失に対する補填〔災害救援活動積立金(国内)からの補填〕

(1)対象:浜名湖バイブルキャンプ、松原湖バイブルキャンプ
(2)補填理由:感染症により、春の主催キャンプの中止、夏の主催キャンプ・他団体への貸し出し・教団会議への貸し出しなどの中止が見込まれ、収入がほぼ完全に閉ざされる状況にある。諸教会には「キャンプ場特別支援献金(目標額150万円)」の呼びかけをしつつも、教団の宣教協力における施設として必要を補填する。

3 個人に対する教師福祉基金の貸し付け〔ご案内〕

「教師福祉基金」は教師と教師候補者の福祉を対象とし、1件50万円(2年間無利子、その後年利2%)、事由により特別枠50万円(年利2%)の貸し出しが可能です。ご利用ください。

4 その他〔お知らせ〕

(1)代理説教者費用の負担の件:皆様には検討中とお知らせしましたが、感染拡大防止のため説教者の移動や人との近接自体に制約があり、実施は見送ることといたしました。

(2)「新型コロナ・ウイルス感染症対策本部・宣教区情報掲示板」開設の件:礼拝維持につきましては各宣教区内での協力を願います。知恵と情報の交換のために教団ホームページに宣教区情報掲示板を開設しました。他の宣教区の様子を知ることもできます。ご利用ください。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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