西日本福音ルーテル教会は3月20日、永田令(ながた・れい)総会議長(姫路福音ルーテル教会牧師)が「新型コロナ・ウイルス感染症への対応と報告」という文書を発表した。
すでに、その地域で感染者が出たり、役員会が感染のリスクが大きいと判断した約6教会は、礼拝を中止したり、制限したししていた。ただ、礼拝を中止するなどの対応については、「地域によって状況が違いますので、国や自治体の判断を参考になさってください。常議員会としては地域差が大きいことから地方教会役員会の判断を優先します」とした。
所属教会の一つである青谷(あおたに)福音ルーテル教会(前川隆一牧師)は3月28日、新たな方針として、「3月末までとしていた緊急体制は、感染が収束の方向に向かっていないことから、4月18日まで延長します。さらなる延長の要否については、4月15日を目途に決定します」と通知した。そのため、壮年会や婦人会、青年会、家庭集会、諸集会、青谷食堂、イースター祝会を取りやめ、今後行うものは主日礼拝(教会学校の礼拝も含む)と水曜祈祷会、受苦日(4月10日)、イースター礼拝、対策のための会議(拡大役員会、教師会)としている。
ただ、「万が一、礼拝出席の教会員、出席者、その家族の中で、新型コロナ・ウイルスの感染が確認された場合、緊急礼拝体制に切り替え、ライブ礼拝のみ実施します」と伝え、すでに礼拝のライブ配信は行っているので、礼拝を控えて人には「ぜひ、ライブ礼拝に与(あずか)りましょう」と呼びかけている。
西日本福音ルーテル教会は、福音派のルター派の教団。1949年、ノルウェー・ルーテル伝道会の宣教師により兵庫県明石市で伝道が始められ、1962年、その伝道会のもとにあった9教会によって結成された。大阪府や兵庫県、岡山県、鳥取県、島根県、広島県、香川県、徳島県、千葉県に所属教会がある。
「新型コロナ・ウイルス感染症への対応と報告」の全文は以下のとおり。
主のご受難の御足の跡を思い起こしつつ、この感染症が速やかに収束し、平常な生活が取り戻されるように祈ります。
先に、「新型コロナ・ウイルス拡大に伴う礼拝等への対応について」を2月28日にワーカーメールにて配信しました。これに対して、3月1~15日までの礼拝、集会について常議員会に報告が寄せられましたので祈りの課題として報告をいたします。常議員会では十分な警戒のうちに教会活動がなされていると判断しています。
今後も、忍耐をもってこの試練を乗り越えたく願っています。ご復活の主を信じて、互いに励まし合ってまいりましょう。
【報告】
1 この感染症の拡大の中、落ち着いた対応がなされています。
各教会が主体的な判断と配慮により、礼拝と集会の持ち方を決定、周知しています。
また高齢者、体調に不安を感じる方への配慮、衛生環境等の実施がなされています。
2 教会のある地域で感染者が出たり、また、役員会が感染のリスクが大きいと判断した教会は礼拝を中止、または制限しました(約6教会)。この場合も文書(週報等)、ネット配信等により、み言葉の伝達を行いました。
3 集会(教会学校、祈祷会等)の中止、制限がなされている教会も複数ありますが、通信手段等で励まし合っています。
4 礼拝、集会時の衛生環境について寄せられました。消毒、換気、飲食をしない、マスク着用等です。これらの資材の入手が難しいという意見もありました。
5 総会、キャンプ等の延期、中止について
西日本総会・3月19日~20日7月24日に延期。
NLM総会・3月30日~4月3日中止。
家島キャンプ・3月24日~26日(中高生、青年)中止。
山陰女性の集い・6月8日中止。【対応について】2月28日に発信したものと重複します。
1 不安や恐れを感じておられる方も多いと思います。落ち着いて祈りの時を持ちましょう。
2 地域によって状況が違いますので、国や自治体の判断を参考になさってください。常議員会としては地域差が大きいことから地方教会役員会の判断を優先します。
3 高齢の方や体調の悪い方、幼児の方、その他、少しでも不安を感じる方は、無理に出席なさらないようお伝えすることをお勧めします。
4 感染症予防の衛生環境をご配慮ください。
5 礼拝や祈祷会、その他の集会が中止になった場合の御言葉の配信方法としては、週報、メール、CD、フェイスブック等の方法があります。ルーテルアワーをラジオやネットで聴取することもお勧めください。
6 出来る限り事務局への情報提供をお願いいたします。「礼拝の持ち方を配慮した」「時間を短縮した」「中止した」等についてご報告ください。今後も継続して礼拝、伝道、霊的な配慮がなされるようにバックアップいたします。遠慮なく事務局にご連絡ください。