プロテスタント超教派の宣教団体OMF(国際福音宣教会)日本委員会の新総主事に佐味湖幸(さみ・こゆき)氏が就任し、2日の就任式では按手式が執り行われた。OMFインターナショナル北東アジア地区国際主事になった前任の菅家庄一郎(すがや・しょういちろう)氏の後を継ぐ。
佐味氏は福音交友会・昭和聖書教会(大坂府堺市)の派遣宣教師。1963年、滋賀県生まれ。名前は、琵琶湖の「湖」から取られた。小学生の時に教会学校を通して信仰に導かれ、中学3年生で受洗。大学卒業後、宣教師としての召しを受け、英国で英語と神学の訓練を受ける。92年~2005年(3期)OMFインターナショナルの宣教師として、フィリピンで貧民街宣教、地域開発などに取り組んだ。また、OMFインターナショナル日本委員会主事として、世界宣教の啓蒙、働き人のリクルートと訓練のために奉仕し、近年はシンガポールのOMF国際センターで人事を担当していた。
OMFインターナショナルの前身は中国奥地宣教団(チャイナ・インランド・ミッション)で、英国のハドソン・テーラーによって1865年に創設された。戦後、中国が共産化されたことで出国を余儀なくされ、国際福音宣教会(Overseas Missionary Fellowship)と改名して働きを東アジアに広げ、1993年、OMFインターナショナルと改称。OMFインターナショナル日本委員会は66年に発足し、73年に初めて日本人OMF宣教師を派遣した。