有限会社北海道キリスト教書店(亀岡徹店長)は3月12日、今月27日に開催される第40期定期総会において今年10月をもって店舗での営業を終了し、来年1月までにすべての業務を終了することを決議すると明らかにした。
同書店によるとコロナ禍が落ち着いてからも回復傾向が見られず、キリスト教関係大学での新入生に対する聖書400冊の販売がなくなる、新年度に絵本の実物見本を掲示する幼稚園が半減するなどの影響も大きく、売り上げは30年前から半分以下に落ち込んでいるという。
債務超過が600万に上り、「これ以上経営を続けても赤字を解消することなくますます赤字を増やすこととなり、さらなる負債を増やし自分だけでなく多くの方々に更なる負担のお願いすることを危惧」し、今年度で業務を閉じることを決断したと説明している。
正式には27日の総会決議をもって確定する予定。関係者に送られた文面は以下の通り。
「北海道キリスト教書店」閉店に向けて *抜粋
北海道キリスト教書店が、2023年で第40期を迎えました。昨年の決算で報告させていただきました通り、赤字金額が出資金1400万をはるかに超えて2000万ほどになり600万の債務超過となっています。 コロナが5類扱いになり再び徐々に売り上げの方にも明るい影響が現れるものと信じ今年度を迎えましたが、大きな動きも全くなくそれぞれのところとでコロナ前とは違った様々な部分を控える傾向が現れました。
今思えば、あのコロナの非常事態宣言の直前も東京への支払いが難しく給与支給の遅れもあった時期がありましが、その後行われた給付金の申請支給や2021年1月の水漏れ事故の全書籍の保証金やそれに対する多くの支えがあり何とかその場を凌ぐことができました。しかし、一昨年のキリスト教関係大学での新入生に対して聖書400冊の販売が無くなったり、新年度の月間絵本を案内する上で実物見本の掲示を園児の父兄が集まる日が少なくなったということで利用していただく幼稚園が半分になり申込者がどんどん減っている現実です。
30年前は、売り上げも1億を数え教会関係の雑誌も1000冊に迫る勢いがありました。当時は集金業務もこちらから頂くのではなくお支払いの要望があれば集金していた時もありました。しかし、現在は下支えとなる教会関係雑誌も当時の3分の1に減り、神学書の売り上げ低迷と学校関係の教科書も減る傾向になっており、売り上げも当時の半分以下の状態が続いています。
銀行からの借り入れも借り換えを繰り返して返済も順調にできていましたが、最近は返済できる売上利益も乏しくなりお願いしている会計担当者からも銀行からの借り入れはしないように意見されています。以上のことなどを通してこれ以上経営を続けても赤字を解消することなくますます赤字を増やすこととなり、さらなる負債を増やし自分だけでなく多くの方々に更なる負担のお願いすることを危惧しまして、今年度で業務を閉じることを決断しました。
出資者の方々へは、永きに渡りお支えいただき多くの応援をいただき、本当にありがとうございました。つくづく自分自身の財力のなさと経営能力の無さを痛感することとなり、大変申し訳ありません。今回の40期の総会は、会計報告、41期の予算とこの「北海道キリスト教書店閉店」の議案を決議させていただきたいと思っています。
2024年3月12日
北海道キリスト教書店 亀岡 徹