WCCがイースターメッセージ「キリストはすべてのものを新しくする」

写真=Albin Hillert

世界教会協議会(WCC)のジェリー・ピレイ総幹事は、十字架上のイエス・キリストが「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか?」と叫んだ瞬間を振り返りながら、希望と再生のイースターメッセージを語った。

ピレイ氏は、イエスが差し迫った死の痛みと苦しみを表現していることに注目する。「これは、家を失った人々、移動する難民、虐待された女性や子ども、先住民、障害を持つ人々、無視され、抑圧され、虐げられた人々の叫びである。彼らの苦境は耐え難く、政府、友人、家族、そして神さえも自分たちを見捨てたと考えることが多い」

現代の世界では、多くの人が見捨てられたという感覚と絶望を感じているとピレイ氏は振り返る。

「イエスは息を引き取られ死んだが、死から蘇られた。このように、私たちが失意、痛み、苦しみ、戦争、死のただ中で、なぜ神は私たちを見捨てたのかと問いたくなるとき、私たちは立ち止まり、キリストにおいて、父がすべてのものを新しくしてくださることを確信しよう!」

ピレイ氏は、神はすべてのものを通してまたいつでも、すべてのことにおいて私たちとともに存在していることを思い起こさせる。

「それゆえこの確信は、私たちを見捨てたと思わせるのではなく、私たちが世界に希望と光をもたらす代理人となり、その道具となるよう覚醒させ導くに違いない」とイースターメッセージを締めくくる。「それは、神の正義、平和、和解、統一に向けて働き続け、すべての被造物にとってより良い世界を実現するためのエネルギーと願望を私たちに与えるはずだ」

(翻訳協力=中山信之)

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