Q.日曜日は牧師が忙しそうなので、平日に相談(面会)したいと思っているのですが、教会が開いていません。(30代・女性)
「すべて重荷を負って苦労している者は、私のもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう」(マタイによる福音書11章28節)。
これは教会前の案内板によく記されている聖句です。それなのに悩みを抱えて訪れた教会で、日曜日は牧師と話せる雰囲気ではなく、平日は教会のドアが固く閉ざされていたのでは本当にがっくりですよね。疲れも一気に増したことでしょう。
「開かれた教会」。これも教会でよく耳にする言葉ですが、残念ながらいつも教会が開いているとは限らないようです。確かにイエス様はいつでもオープン、すべての私たちを救おうとどんな時も待っていてくださいますが、そんなイエス様をお手本にがんばってはいても、牧師が1人で平日の会堂を管理していれば、鍵をかけ出かけなくてはならないこともあるでしょう。
でも、がっかりしないでください。日曜に手渡される週報や、教会の案内板には必ず教会の連絡先が載っています。さらに親切に牧師の携帯番号やメアド、面会日が記されていることもあります。面会日には基本的に牧師が相談のある人のために教会で備えていますが、すでに他の方と面会の約束があったり、葬儀があったりするとどうしても対応できないこともあります。
まずは遠慮せず、牧師に連絡してみてください。きっと会う約束をすることができることでしょう。差し迫った状況だったり、教会に行くことが難しいのならば、電話やメールでも相談に乗ってくださいますよ。
とはいえ牧師と連絡がつかない、あるいは連絡がついてもなかなか牧師と相談できないままというのならば、まさに看板に偽りありです。そんな教会には行かずに、さっさと隣の教会に行ってみることをお勧めします。
(ドキッとした牧師の皆さん。教会を常時開け対応することが難しいのならば、せめていつでも連絡がつきやすいよう、さらなる工夫を重ねて、至急この問題に対応するようお願いします)
*本稿は既刊シリーズには未収録のQ&Aです。
やました・ともこ 福島県生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士課程(前期)修了