日本聖書協会(石田学理事長)は3月4日、日本からの祈りと連帯の徴として「ウクライナ聖書支援募金」の受付を開始した。寄せられた献金はすべて、ウクライナ聖書協会とウクライナを支援する周辺地域の聖書協会の活動のために使われるという。
ウクライナ聖書協会は2月28日、聖書協会の国際組織である聖書協会世界連盟へ現地からのレポートを送付。それによると、特にキエフとハリコフではひんぱんに空襲警報があるため、シェルターの中で1日中過ごす人々も多く、彼らはしばしば食料、水、医薬品を欠いているという。地元の教会やキリスト教団体は近隣諸国に避難を求める人々に対し、避難所や食料や衣服を提供することで積極的に支援している。
「ウクライナ聖書支援募金」は特設サイト(https://bible.web-store.jp/cart)から。
レポートの全文は以下の通り。
すべてのウクライナ聖書協会スタッフは、頑丈なオフィスや倉庫に避難しています。昨夜は爆撃は少なかったものの、ウクライナ軍/医療従事者/救助隊を装い、人質を捕らえたり破壊行為を行おうとする人々もいるので、ウクライナ軍は多くの都市で民間人に外出禁止令を出しました。多くの人々は、特にキエフとハリコフでは頻繁に空襲警報があるために、シェルターの中で一日中過ごしており、彼らはしばしば食料、水、医薬品を欠いています。国の東部/南部/北部地域からウクライナ西部に向かって移動する人が多いので、地元の教会は避難所や食料や衣服を提供することで積極的に支援を行っており、聖書協会の西部支部は聖書を提供するために積極的に活動しています。しかし、聖書の在庫は急速に減少しています。
キエフ事務所に滞在するアナトリー・レイチネッツ副総主事は、夜間も自由に街を移動するために軍から特別な許可を取りました。小さなチームと教会のボランティアや牧師と一緒に、彼らは困っている人々を支援しようとしています。シェルターにいる人々に食べ物、衣服、薬や聖書を持っていきます。家族の避難を助けたり、物資を集めて送ったりもしています。私たちは聖書読むためのデジタルデバイスを持っていたので、それらも非常に役に立ちました。
近隣諸国に避難を求めるウクライナ人の数が増え、地元の教会/キリスト教団体が積極的に対応しているので、私たちはすでにこれらの国々の聖書協会との協力を始め、聖書を供給する最善の方法を見出そうとしています。私たちの西部支部は、国境の牧師たちと協力して聖書をそこに送り、国境を越えて出荷してもらっています。国境は避難する人々であふれ、状況が複雑になってきたので、現在は聖書を供給する別の方法(デジタルを含む)を考えています。
引き続き、ウクライナの平和のためにお祈りください。