一致とは何でしょうか。「えきゅぷろ!」は毎年のようにそのことと向き合ってきました。人によって、教会によって、教派によってさまざまな答えがありました。教派の違いの前に大きく横たわるのは、聖餐のあり方の違い、聖書の解釈、礼拝、ミサのスタイル。さまざまな違いが立ち塞がる中で「えきゅぷろ!」は常に一致を問い続けてきました。
その答えの一つが食卓であったと思います。原始教会がしてきたように、一つの食卓を囲む愛餐が「えきゅぷろ!」のたどり着いた答えでもあったのです。それは互いの教派を大切にし、敬意を払い、お互いがお互いに、そして自分に出会っていく経験でした。異なった教派との交わりの中で、より自分の信仰に気がついていく、自分の教会の存在に気がついていく。それが「えきゅぷろ!」の出した一つの到達点だったのだと思います。
一致とは必ずしも「一つになること」ではありません。お互いの教派を、教会を、同じキリストを見据える仲間として尊敬し合うことが、自分にとってのエキュメニカルです。たとえるならば、それはオーケストラのようなものです。それぞれが違う楽器で違う音を鳴らす。しかし、それは神という指揮者の元で一つのハーモニーとなっていくのです。
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— えきゅぷろ! @Road to 2022 phase1 → phase2 移行中 (@ecu_pro) February 13, 2021
長く続くコロナ禍の現状で「えきゅぷろ!」も現在オンライン化を余儀なくされています。今や大人数で食卓を囲むこともご法度となり、社会の風潮と同じように、「えきゅぷろ!」も多くのものを失ってしまったようにも思います。しかし、得たものも数多くありました。地方からの参加や匿名での参加が可能になったことで、まだ見ぬ出会いや、挑戦できることの幅が広がったことも事実です。
「フェイズ1」を終えて「えきゅぷろ!2022」は「フェイズ2」へと移行していきます。これからも「えきゅぷろ!」はさまざまな形で問いかけていくのです。あなたにとって教会とは、エキュメニカルとは何ですか?
(スタッフ・ゆたか)