聖書動画コンテスト・アワード 最優秀賞は「クリスチャンに質問してみました」の柳義賢さん

 

第3回聖書動画コンテスト・アワード(主催:日本聖書協会)が14日、ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)で開催され、約100人が集まった。

「すべての人にみことばを!」をテーマに、2018年3月1日~10月31日、聖書の言葉や内容に着想を得て作られたオリジナル動画を、CM部門(60秒以内)とショートフィルム部門(3分以内)の2部門で募集した。応募作品は選考を経て、両部門合わせて20作品がノミネートされ、その中から、最優秀賞(1作品)、優秀賞(3作品)、作品賞(5作品)、奨励賞(11作品)が決定した。

最優秀賞を受賞し、日本聖書協会理事長の大宮溥さんより表彰される柳義賢さん=14日、ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)で

最優秀賞は昨年、該当者なしだったが、今年は柳義賢(ユ・イヒョン)さんが製作した「クリスチャンに質問してみました」が受賞した。インタビューされた6人のクリスチャンが、イエス様に出会うことでどう自分や生き方が変わったか、そして、まだイエス様を知らない人に自らの思いを語るもの。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3:16)に基づいた作品だ。

短い時間の中で、神様が示してくださった愛を伝える6人の表情とメッセージが心に残る。柳さんは次のように語った。

「他のノミネート作品のレベルが高かったので、自分が賞を取れるとは思っていませんでした。昨年から、動画を通して福音を伝えていくというビジョンが与えられています。今後も動画に挑戦していきたい」

優秀賞を受賞したのは、関西学院高等部宗教部の「CROSS」と、AMIKOUMU☆(アミコム)の「神様ってどんな人?」、梅花女子大学情報メディア学科遠山ゼミ3期生による「やってみよう」の3作品。「CROSS」は、「わたしはこの男に何の罪も見いだせない」(ルカ23:4)から、人を赦すことをテーマにした作品。「やってみよう」はCM部門ノミネート作品で、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7:12)を実際に実行する姿を描いたもの。「神様ってどんな人?」は、神様がどんな人なのかを子どもたちの目を通して語っていくもので、関連聖句はヨハネ3章16節。

作品賞を受賞した5作品はそれぞれ、賞の名前が考えられた。河原清美さんの「棟梁はイエス様」はアイデア賞、下諏訪キリスト教会の「あなたの価値」はファンタジー賞、原口建さんの「Sunday Morning」は演技力賞、聖隷クリストファー高校放送部の「導いてくれたもの」はフレッシュ賞、中岡尚哉さんの「ある男の隠し事」はリアル作品賞だ。

最優秀賞には、賞金20万円と、副賞として「新共同訳」(大型ジッパー・サムインデックス付き、オリジナル記念金箔押し)、優秀賞には賞金5万円と「聖書協会共同訳」(記念銀箔押し)、作品賞には賞金2万円と副賞は同じ、奨励賞には図書カード5000円分と、副賞として「聖書協会共同訳」(記念銀箔押し)がそれぞれ贈られた。

今回審査員を務めたのは、同協会副総主事の具志堅聖さん、福音ネット伝道協力会の小川政弘さん、日本基督教団・横浜明星教会牧師の網中彰子さん、星美学園講師の小林由加さん。

表彰式の最後には、審査員による総評が行われた。

「御言葉がもっと身近で、面白くて、かっこいいということを伝えるために、これからもショート・バージョン、ロング・バージョンと、いろいろな作品をどんどん作って発信してほしい」と網中さん。

「聖書が伝わった人一人ひとりが、自分と神様との関わりを、映像を通して表現するのはとても素敵なこと。自分の授業でも取り入れ、クラスで参加してみたい」と小林さん。

46年にわたってワーナー・ブラザーズで2000本以上の映画の翻訳をし、現在もインターネットで伝道を続ける小川さんはこう語る。「それぞれの作品の中に、映像があり、御言葉があり、心を打つメッセージがあり、とても感動しました。今後ますます映像を通して福音を伝える需要が高まっていきます。これからもいい作品を作って、多くの人を楽しませてほしい」

最後に審査委員長の具志堅さんが挨拶(あいさつ)に立った。「今年は最優秀賞を選ぶことができ、幸せに思っています。日本聖書協会では、2019年も新たなテーマで聖書動画コンテストを開催することを考えています」

今回の入選作品は、ユーチューブで配信するほか、特設サイトでも1年にわたり公開される。

 






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