角笛を吹いて、神を賛美せよ。琴と竪琴を奏でて、神を賛美せよ。・・・息あるものはこぞって、主を賛美せよ。ハレルヤ。
詩編150編6節(参考箇所詩編150編1〜6節)
詩編150編は、詩編全体の結びとでもいうべきものです。神を賛美せよとのフレーズが10回にわたって繰り返されます。賛美するとは、信仰者が当然行なう信仰の応答や表明の行為といってよいでしょう。三位一体の神がなさった、すべてのわざを誉めたたえることです。とくに礼拝においてもっともよくその行為が表明されます。
賛美が最も完全なかたちで行われるのは、天の教会においてでありましょう。肉において生きている間は、賛美は神に最もふさわしい信仰の行為であっても、なお十分ではありません。真の信仰者は、どれほど賛美しても神のわざを誉めたたえるのに十分でないことを知っています。ですから、持てるものすべてをもって神を賛美し、足りないところを補うのです。
詩編作者は、持てる物すべてをもって賛美する姿を、3節から5節にかけて、角笛を吹き、琴と竪琴を奏で、太鼓に合わせて踊り、弦をかき鳴らし笛を吹き、シンバルを鳴らして、と表現しています。神を賛美する行為は、言葉だけのものではありません。持てるものすべてを用い、体を使うのです。生きている者はすべて、そのような賛美に参加するのです。それこそがこの地上における最高の賛美です。