「たらんとフェスティバル」が9月16日、三鷹産業プラザ(東京都三鷹市)で開催された。2015年の第1回に続き2回目となる。
主催した「はこぶね便」事務局は、「クリスチャンのつながりは力になる」を合言葉に、聖書にまつわる小物を手作りして販売するクリエイターや教会関係者が営む店舗などのネットワーク化にこれまで取り組んできた。当日は全国から26の出店者が展示・販売用のブースを並べ、悪天候にもかかわらず延べ350人を超える信徒らが来場した。スタンプ・ラリーや腕相撲コーナーなど、子ども向けのプログラムも多数用意されており、親子連れの来場も目立った。
「はこぶね便」は、キリスト教系の団体や企業、教会が発行している印刷物を、全国の諸教会に低コスト(1通12円)で一括郵送できるサービス。仕分け業務を福祉作業所などと提携することにより、2012年から始められた。ほかにも、クリスチャンの「ものづくり」を応援できるギフト・カタログ「たらんと」の販売も手がける。
会場となった一室には、色とりどりのアクセサリーや聖書カバー、CD、ハンドメイド雑貨、革細工、焼き菓子などが所狭しと並べられており、そこで来場者と出店者が熱心に対話しながら、購入したり体験したりする姿が見られた。出店者の約半数がこのようなイベントへの参加は初めてで、ネット通販では得られないリアルな「つながり」に手応えを感じていたようだ。
ステージでは、「はこぶね便」のコンセプトを歌にしたテーマソングのお披露目や、クリスチャン整体師の津島ちひろさんによる体操指導、カメラマンである松山歓己さんと角谷隼人さんによるワークショップも行われた。
「はこぶね便」を運営する有限会社トップ・スペース代表の上原雄平(うえはら・ゆうへい)さん(新生キリスト教会連合・キリストの栄光教会員)は、次のように意気込みを語った。
「個々人の賜物(タラント)は小さくても、それらが集まることで大きな力になるという『はこぶね便』のモットーが体現できた。既成の枠を越えた新しいチャレンジをこれからも続けていきたい」(「キリスト新聞」との共同取材)